「レッツ!里山ノルディック!③」第210回サルシカ隊がいく

投稿日: 2013年07月05日(金)16:52

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写真/写真師マツバラ(松原豊) 文/サルシカ隊長(奥田裕久)

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午前10時30分。
目無しさんこと目無し地蔵に到着。

目無し地蔵と聞くと、道端に地蔵さんがポツリと立っているだけかと思いがちであるが、結構立派な地蔵堂。
細野地蔵尊とも呼ばれているらしい。
目の病気に効くと言われ、毎月24日には祭礼が行われていて、特に4月24日、7月24日の大祭には、多くの信者が訪れるんだとか。

こんな山の中にホンマかいな、と思う。

由来については諸説あり、看板には、

・長野氏の家来の武士が、使者として帰る途中にこの地で目の病気になり、動けなくなった。
「私の霊は、代々この地に留まり、目の病気で苦しんでいる人を助けよう」と言った。
・盲目の僧の夫婦がこの地を旅している途中に、山中で足を滑らせ滝に落ちて2人とも死んでしまった。
 地元の村人が可哀想に思って地蔵を建て、2人を弔った。

とある。
うーむ、当地に立つ看板からして、2つの物語が描かれているのである。

すでに美里ボランティアガイドのみなさんは、目無しさんでみんなの到着を待ち構えていて、来る人からあちこちの案内をしてくれていた。

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そして手作りの紙芝居で、目無しさんの由来をわかりやすく説明してくれる。
鳥と虫の声しか聞こえぬところで、なかなかええ感じなのである。

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しかも、ボランティアガイドのお母さんたちによるアラレのおやつつき。
素朴な味でおいしい。

みんなでボリボリとアラレを食べながら、お母さんの話を聞き、ゆっくりくつろいだのであった。

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行きがずっと登り坂であったということは、帰りはずっと下り坂ということである。
くだりは楽ちんなので、みんなどんどん素早く降りる。
本当はくだりの方が膝に負担がかかるのだが、ノルディックのポールをうまくつかうとそれも軽減できる。
帰りは、行きの半分ほどの時間でくだってしまった。

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まず一旦、出発地である長野小学校(美里ふるさと資料館)へ戻り、みんなでストレッチ。
筋肉の疲れをほぐしてから解散となった。

今回は、レンタルポール、ボランティアガイド、お弁当がついて1000円の参加料。
ここで帰る人にはお弁当を渡す。

時間のある人は、秘密基地へ移動してみんなでランチという計画だった。

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想定より大幅に参加者が多く、また思ったよりたくさんの人が秘密基地に来てくれることになったので、もう民族の大移動状態となった。
これまで、ここに親戚か知り合いがいなければ、ほとんど訪れる人がいなかったところに、こんなにたくさんの人がきてくれる。
ありがたいことだ。
お金をかけずとも、みんなで力を合わせれば、もっと色々出来るのではないか。
可能性は広がるのだ!

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サルシカ秘密基地は、すみやかに「カフェ・サルシカーノ」に変身。
50名近い人数を収容。
わいわいがやがやのランチタイム。

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お昼は、美里町内に昨年できたばかりの「一粒庵(いちりゅうあん)」さんにお願いした。
美里でとれた野菜を中心に、手作りの田舎料理がいっぱい。
で、これで500円!!

しかし予約のみの対応なのでご注意あれ。

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デザートはうちの庭でとれたビワ。
コーヒーもふるまって、みんなでまったりのんびり。

トレーラーハウスを見学したり、ハンモックに寝転んだり、またまた友だちとお話したり。

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この「レッツ!里山ノルディック!」は、毎年の恒例行事にしたいと思います。
秘密基地をベースにして、美里の歴史を探訪・・・そんな感じでレギュラーでやっていきます。
秋にもう一度できればいいなあ、と思っています。
みなさんの参加をお待ちしております。